« マイソール備忘録 | トップページ

2018年9月13日 (木)

アタリの弁護士

某公的相談の後のこと。

わたしの法律相談が終わったあと,相談者が別室で


「いい弁護士にあたった。言われたアドバイスを実行して,だめならもうふっきるわ。すっきりした」

と言っているのが,たまたま聞こえました。

彼の人生の改善にわたしのアドバイスが役立ったのなら,うれしいことだと思いました。あんまり,楽観的なアドバイスはしていないんですがね。


10年,弁護士をやっていると,法律の知識のみならず,相談スキルもそこそこ上達していきます。

おそらく,効果的な相談は,


●白紙の状態で聞くこと。

●この人の言い分も,まあ,ありうるな,という気持ちで聞くこと【実際,本人はそう思っているのだから】


相談をちょっと聞いて,


「ああ,これは法的に通らないわ」( ´,_ゝ`)
とそうそうに判断し,一方方向に話を誘導しようと持っていくのは,最悪です。なんだかんだ,人間というものは,相手の気持ちや態度を感じ取ります。
そうなったら,相談者は,「この弁護士は,わかってくれない」と感じ,不満を表明し,場合によっては担当弁護士に自分の主張を繰り返し,担当弁護士を「説得」にかかることになります。そうすると,相談者VS担当弁護士という構図になってしまいます。


弁護士が,相手の気持ちや立場を理解しようと努めると,不思議なことに,「裁判したら見通しはよくないでしょうね」と言っても,相談者も理解してくれるものです。互いの立場を理解するのも,お互い様,ということですね。




裁判は証拠がなければ勝てないし,少額の事件は受任することはできません。男の離婚や,国家賠償など,制度的に不正といっていいほど歪んでいる事件類型もあります。相談を受けても,解決してやれないことも多い。



そうであっても,最低限,相談者の気持ちを理解しようとすること。
そうすると,物理的状況は変わらないのですが,相談者も救われ,よって弁護士も救われるのでしょう。



7月に超大型の事件を受任し,超多忙であったなか,原点を思い出させてくれた,相談者の一言でした。ヽ(´▽`)/


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いわき:みぎは法律事務所 弁護士 戸川 瑛

法律相談の予約をしたいので,弁護士戸川瑛のホームページへ行く

« マイソール備忘録 | トップページ

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

毎週楽しみに読ませて頂いております。
私も先生に弁護を依頼し、本当に良かったと数年たった今でも感謝の思いでいっぱいです。
ご多忙の毎日、お身体だけは大事に頑張って下さいね。(^^)v

ありがとうございます!!!(;ω;)

励みになります!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/552585/67163270

この記事へのトラックバック一覧です: アタリの弁護士:

« マイソール備忘録 | トップページ