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2017年11月28日 (火)

自殺したい人を殺した場合

自殺希望(なのかな?)の9人を殺した方がニュースになっていますね。

逮捕容疑はとりあえず死体遺棄のようですが。

【逮捕は,その時点で容疑が手堅く固まっている罪状についてされることが多いです。そうしないと逮捕令状とれないので】


今後,嘱託殺人罪(被害者に頼まれて本人を殺す)されるのか,殺人罪で起訴されるのか。
検事さんの動向が気になりますね。


単純に,人を殺すと殺人罪。
最低でも懲役5年です。

ところが,被害者側に同意があると,嘱託殺人罪となり。
最低の刑期は「6月」となります。
違いは歴然。


ただし,真摯な同意でなければいけないので。
加害者と被害者のメールのやりとり,殺害方法などを考慮し,単なる殺人と認定されることもあるのでしょう。


ちなみに,刑法には,


「加害者側にその犯罪を犯す意思がなければならない」


というルールがあるので,加害者が,


「この人は,殺されることについて同意している!」



と誤信していた場合も,殺人罪にはならず嘱託殺人罪にとどまります。
検事さんはそのあたりも考慮のうえ,何罪で起訴するのか,決めるのでしょう。大変だねえ。












「本人が苦しくっても,自殺に手を貸すなんていけない!」
( ゚皿゚)


と言うのが多分,世の中では多数派なのでしょうが。


承諾のある殺人を犯罪とすることは,実は安楽死との関係で相当に微妙な論点を孕んでいます。

お医者さんが相当な方法で末期ガンの患者を安楽死させても,形式的には嘱託殺人罪に該当してしまうのです。
今回の件はかなり黒に近いからいいとしても。











弁護士業務でも,勝つ見込みがない案件で,



「先生,負けてもいいから裁判やってくれ!!!」
(`Д´)


という相談者がたまにいます。

そうはいいつつも,心の中で絶対に


「勝てる」


と思ってるからそういう言動をされるわけで。

そういう場合は,依頼をお断りすることになります。



不利益を承諾する意思表示の認定って,難しいですね。
検事でなくてヨカッタ

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いわき:みぎは法律事務所 弁護士 戸川 瑛

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