« 2017年5月 | トップページ | 2017年7月 »

2017年6月

2017年6月27日 (火)

FAX送っていいですか?

私は(幸運なことに)破産管財人といって,破産した方の財産整理を行う役目を裁判所から仰せつかることがしばしばあります。

破産者の財産を売って,税金など優先される債権を払い,残りを債権者に配当するわけです。

破産管財人に選任されると,それが官報という国の新聞に載るので。

「管財物件売却請け負います!!」

みたいな,チラシFAXが事務所の複合機にぼちぼちくることになります。


先日,049の市外局番から,

「こういう廃品回収などしているのですが,管財案件ありませんでしょうか。チラシのFAXおくってもよろしゅうございますでしょうか」

というセールス電話がありました。



・・・・・・なんて,礼儀正しい人なんだ(ρ_;)

管財業務に限らず,弁護士向けやビジネス向けのセールスファックスは,こちらが頼んでもいないのにしばしば来ます。みかんは要らないか,切手は要らないか,セミナーは受けないか,など。
法律事務所は,名称とFAX番号が公開されているからね。

こちらからすればゴミなのに,バンバン無許可でセールスファックス送り付けてくる奴らの気がしれねー。

「二度と送るな,この屑。迷惑」

とデカデカと書いて返信したい気持ちを毎日抑えています。
・・・・・・・いや,毎日ではないけど。さすがに。

弁護士10年やっていて,「チラシのFAX送っていいでしょうか」という電話は,今回,初めて受けました。




・・・・・・感動しましたが,廃品回収はないのでお断りしました。
ごめんよ。


でも,この方みたいに,事前に許可をとるという姿勢は素晴らしいと思います。廃品回収の仕事がこの方にたくさんありますように。

( ^ω^ )



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いわき:みぎは法律事務所 弁護士 戸川 瑛

法律相談の予約をしたいので,弁護士戸川瑛のホームページへ行く




2017年6月20日 (火)

ジャッジがヘボいとどうしようもない

ボクシングの世界戦で,判定に疑惑が提示されています。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170522-00000003-wordleafs-fight

ヤフーニュースより。

毎回日本人に負け判定を下すジャッジ。
有効打を見極めているかどうかよくわからないジャッジ。
自分が考える独特の判断基準にしたがって下されるジャッジ。




・・・・・うーん。どこかの世界に似てるわ(笑


スポーツの世界で誤審があったら一気に冷めるように,法律の世界でも誤審があると冷めます。もちろん,敗訴側は判決の不当性を必ず訴えるものですが,「まあ,ここの証拠が弱いって言われたらしゃーないよな」というポイントはあるのが通常です。

そういうところをスルーして,原告も被告も考えていないような論点で不意打ち的に勝敗を決めてしまうような判決というのは,ぼちぼちあります。


記録をイマイチ読んでいない,という裁判官もちらほらいます。「ここの点,こうでしたっけ?」と超基本的なところを「確認」という形で質問してきたりします。


きちんと読みやすい主張をしていない弁護士側に問題があることもありますが,ジャッジが狂っていると是正しようがないので,困ったものです。

もちろん,控訴といって判決に不服申し立てはできるし,変な判決なら控訴審もきちんと再審理してくれるのですが,控訴のための追加の弁護士費用を払って不服申立をしてくれる依頼者が全員ではありません。



みなさんも,「逆転勝訴」「逆転敗訴」という新聞記事をみることはあるかと思いますが,法律や裁判所が「結論が決まっていて手堅いもの」と考えないほうがいいですヨ。所詮人間が作った法律に,人間の裁判官(手持ち事件100件くらいらしい)ですから。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いわき:みぎは法律事務所 弁護士 戸川 瑛

法律相談の予約をしたいので,弁護士戸川瑛のホームページへ行く

2017年6月13日 (火)

残業代を請求するぞ!

弁護士事務所が狙うオイシイ「未払い残業代請求」という記事が載っていました。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170515-00084728-playboyz-soci

(週プレNEWSさま)


「トラックドライバーの残業代は運行記録などから明らかだから,請求すれば結構簡単にとれる」みたいな内容です。




・・・・残業代請求って,そんなに簡単かなー( ´,_ゝ`)


まず,
●時効を止めるため(わずか2年で消滅!),相談後ただちに相手に内容証明郵便を送り。


●次に,何時間何分働いたか,1分の間違いもなく,2年間分毎営業日400日とか500日分を計算し。


●残業代計算の基礎に「●●手当」が入るかどうか検討し。

●法律上の休日(必ずしも国民の祝日とイコールではない)がどこなのか,週の始まりが日曜か土曜かを検討し。

●法内残業の割増率を確認し,一日8時間以上,週40時間以上働いたところを抽出し。

●週40時間以上は残業代発生なのだが,例外的な業種は週44時間にかわるのでそれを確認し。


●「この時間はさぼっていた」といった使用者側からの反論がされないかどうか,慎重に検討し・・・・・・



と,多段階のプロセスをえて,ようやく請求に至ります。


いわきなど,地方都市の中小企業の事案では,そもそもタイムカードがないため請求を断念するケースも多いですし。中小企業ゆえに,辞めてからでないとなかなか残業代は請求しにくい。




「ドライバー 残業代」で上位に出てくる弁護士事務所の弁護士費用をみてみると,


着手金0円
成功報酬20%~50%

くらいのところが多くでてきます。


「とれたら,回収額の2-3割頂戴ね!」


というのは,ある意味,消費者にとっては依頼しやすいので,個人的には完全成功報酬制は好きですが。記事が指摘しているように,「簡単な案件のみとにかく数をこなす」という事件処理だったら,二次被害が広がるだけなんだろうな・・・・・・・


まあ,これも,弁護士数を増やして「すそ野を広げる」司法改革の「成果」なんでしょうね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いわき:みぎは法律事務所 弁護士 戸川 瑛

法律相談の予約をしたいので,弁護士戸川瑛のホームページへ行く

2017年6月 6日 (火)

自然エネって必要?

弁護士業は,よく,他人の戸籍を取ります。

業務に相続が関係することが多いので。

ある人が死んでいると,その人の子供の人数を確定するため,生まれてから死ぬまでの戸籍を全部そろえなければなりません。

そうすると,日本各地の役所より,(明治生まれのひとなら)明治時代の戸籍から収集することになります。名前をみていると女性は「フヨ」とか「アキ」とかカナ二文字が多いですし,戦死している人がいるとか,戸主がいるとか,子供が8人兄弟とか,古い戸籍をみると時代を感じます。


このように,他人の戸籍をとるのはいつもやっているのですが,自分の家系というのを省みたことはなかったので,自分の家系についても調べてみました(父系のみ)。


ただし,戸籍をとるのはお金がかかるので,とりあえず私の曾祖父の名前でネット検索してみると・・・・・・・なんと宮古島の医療史のページに引っかかりました。ネット社会すげえ(◎´∀`)ノ


弁護士業務で鍛えた資料収集能力をもって,その医療史の曾祖父該当部分を国会図書館から取り寄せると。


戸川の曾祖父
明治10年(1877年),那覇生まれ。琉球国士族。
明治33年に医生教習所卒,翌年医術開業試験合格,現宮古島で開業医。大正24年,台湾にわたり,台北で開業。戦後,台湾を引き上げ,東京に移り,77歳で没。




・・・・明治10年かあ。西郷隆盛の西南戦争があった年。お医者さんといっても,蘭学がどうたらという時代ですかね。突然,四民平等,帯刀禁止とかなって,士族は大変だったろうな。



いま,原発が事故って,その賠償がどうこう,次世代のエネルギーがどうこうとなっていますが,エジソンが白熱灯を実用化したのが1879年ということですから,明治10年というと,みんな菜種油の行灯で暮らしていた時代でしょうか。

自然エネルギーとか原発以前に,電気がそもそもない時代。
スマホや洗濯機はおろか,電灯もラジオもない。
3代さかのぼると,そういう時代なのですね。



スマホや洗濯機を手放そうとは思いませんが,昔の時代に触れるのはいいものです。電化製品なんて,ひいじいさんの時代にはなくても十分に暮らせていた。そう思うと,勇気が出てきます。


皆さんも,祖父の戸籍をとってみてはいかがでしょうか(直系の子孫なら取得できますヨ)。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いわき:みぎは法律事務所 弁護士 戸川 瑛

法律相談の予約をしたいので,弁護士戸川瑛のホームページへ行く

« 2017年5月 | トップページ | 2017年7月 »