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2016年1月26日 (火)

職業としての小説家

「ラオス」は読んだし,「多崎つくる」は今ひとつだったけど。

「職業としての小説家」(村上春樹)を買いました。

小説でもない。おちゃらけたエッセイでもない。
真面目なエッセイです。
「ですます」調です。


「小説家は新入りについて寛容だ」とか,村上春樹さんの小説の書き方とか,芥川賞について,など,語られています。

正直なところ,語りが真面目すぎて。
今ひとつ,エンターテイメントとしては面白くなかったです。
(゚⊿゚)
が,彼の小説の書き方は,弁護士にとっても参考になりました。

この本によると,ハルキ先生は,


①まず,思いついたものを書き始める。ストーリーが決まっていないこともしばしば
②1週間ほどおいて,頭から推敲。全面的に書き直す。
③1週間ほどおいて推敲。やはり,全面的に書き直す。
④さらに推敲。書き直しというより,徐々に修正というレベルになっていく
⑤徐々に微調整
⑥奥さんに読んでもらって,指摘されたところを修正


ってな感じで。
相当緻密に,言葉を選び,贅肉をけずり,句読点の場所を選び,形容詞の順番を入れ替え・・・・なんて作業。
これを,全文にわたって,やってらっしゃるようでした。

彼は,これを,「とんかち作業」と呼び,愛しているようです。








分かるよ!!ハルキさん!!
(;ω;)

おいらも,訴訟の書面,特にガチンコで争いのある事件の書面を書くときは,ひたすら推敲します。(どうでもいい報告書面とかは除く。)

言葉を削っては足し,削っては足し。
類似判例を探し,主語を補い,足りない証拠を補い。
重要度の低い証拠は提出証拠から外し。
不要な言葉をきりきりと削っていく。
そうやって,文章の精度をちびちび上げていく,喜び。

休日だろうが,もらえる報酬が少なそうであろうが。
完全に採算度外視でやります。
なぜなら,楽しいんですよね,とんかち作業。
ヽ(´▽`)/

きっと,盆栽を整えたり,彫刻を彫ったりといった作業も,同じ系統の喜びなんでしょうね。



文章を書く,という点では,小説家も弁護士も同じです。
が,まさか,ツボまで一緒とは,驚きました。

村上春樹さん,もし「信長の野望」やったら,内政ばっかりやって,時間切れのタイプだね。
私もそうですから。
・・・村上春樹は信長の野望,やらないか。
楽しいですよ?内政して国力を増強していくの。

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いわき:みぎは法律事務所 弁護士 戸川 瑛

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