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2014年4月29日 (火)

勝訴する確率

現時点での僕の興味は統計学にありますが,依頼者さんにとっては,弁護士が何ブームかは何の興味もなく,勝訴敗訴の見込みが重要な関心事であるのが通常です。

しかし,法律相談時点で,確定的にお答えすることはありません。

だって,裁判になったら,裁判所は,訴えた側,訴えられた側「双方」の主張立証をきいて,判決を下すわけです。
相談時点では,50%の情報しか得ていないわけですから,正確な見通しを示すのは,まあ,無理です。

・家賃を滞納してしまって,大家から請求されている

・ダンナが不倫をしたので慰謝料請求したい。ダンナは不倫を認めている

みたいな,ほぼ結論は予想出来る類型の事件はないではないですが。


たとえば,前者は賃貸役契約の終了時期云々や修繕義務の不履行といった法律的反論がありえますし,後者は「不倫が婚姻関係後破綻の後だ」といった反論がありえるので,やはり確実とまではいえません。




そんな中。
司法統計平成24年度をみてみると,面白いことを発見しましたよ。


地方裁判所で,欠席判決ではなく判決になった事件数。

認容(原告の勝ち):36000件
棄却(原告の負け):10000件。


ということは・・・・・訴えた場合,原告が勝つ確率は,統計上78%。


まあ,原告は,ある程度,勝訴の見込みがないと提訴しないから,原告側の勝訴率が高いという結果にはなっているんでしょうね。


高等裁判所で,逆転勝訴する統計上の確率は

原判決取消(逆転勝訴):2500件
控訴棄却(原判決維持):8840件
逆転勝訴する確率は,22%。
「地裁で判決→高裁でも判決」となった事件のうち,4本に1本の判決は,覆される計算です。

実際は,高裁段階でも4分の1の確率で和解となりますし,一部認容や一部取消があるので,その点で統計が歪んでいるであろうことはありえますが。


「地裁で判決→高裁でも判決となった事件のうち4本に1本の判決は覆される」というのは,聞いていて怖いものがありますね。
モヒャ━━((゜Д゜Uu))━━!!!!!!


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いわき:みぎは法律事務所 弁護士 戸川 瑛

法律相談の予約をしたいので,弁護士戸川瑛のホームページへ行く

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コメント

うちのボス、全件勝訴です!
「負けるが勝ち」の理論っす!

すごいような,まずいような・・・・

逆転勝訴の地裁と家裁の別(刑事か民事か)も気になりますね。

僕が上に書いたのは,通常訴訟ですから,家事は含まないはずです。家事事件の第2審のデータは,なんか,みつかりませんでした。

そうなんですね!
お調べ下さり、ありがとうございますm(_ _)m
ところで、法務省に存在するであろう、裁判官毎の訴訟結果のマトリックス、見てみたいものですね〜(◎´∀`)ノ

あ,鬼門さんが誰だか分かりました。
鬼門が誰かも分かりました(笑

相変わらず,法曹事情にお詳しいですね。

ん〜、さすが弁護士!洞察力が鋭いですね(◎´∀`)ノ
って…アウチ!主張を間違えました。
異議あり!何の事か、札幌稚内!
(ご存知でしょうか?サッパリわからないという言葉をもじった、昭和のオヤジギャグを…。)
それはともかく、戸川君は、今日も寝グセが酷いね〜。見てないけど。
(話題すり替え&すっとぼけ〜(◎´∀`)ノ)

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